2013年7月1日月曜日

◆協会人生ブラック編FAQ

Q ブラックの極みは?
A 簡単に言えば
プライベートがない。
・自由がない。
・平日、休日関係なく、市の境界、県境を越える時はデスクや上司の許可が必要。
・海外旅行も事前に協会の許可が必要。
・休暇中でも連絡があれば即座に反応して放送に対応しなければ行けない
・休暇先で何か起きたら率先して連絡して「仕事やります」と志願が必要。

Q 記者の一日は?
A 朝が早くて夜遅い。一年目だと朝5時起き、警察など朝回りして9時頃出局。もしくは記者クラブ直行。
10 時頃の朝会に出た後、取材に出るか昼ニュースの原稿書き。また、各クラブでブリーフィングや会見などに出て、原稿を書き、デスクと内容のやりとりを進め る。 これが夕方の夜ニュースやニュース7担当だとそれぞれの原稿を書く。担当の度合いによってはスタジオ解説、立ちリポートなどもやる。 大事件が勃発すると、どれだけ断られようとも取材先を周り、そこから原稿を書いて送る。 帰宅は深夜。
泊まり勤務では翌朝のニュースの原稿をそろえて泊まりデスクとお茶会(地方局)。
朝の字幕送出などもする。

Q 記者におけるブラック度は?
A 主にこんなの
· デスクや先輩の パワハラ 、セクハラ。ネチネチ 人間性を否定される言葉の暴力 を衆人環視で受ける。
· プライベートがない。局から携帯電話を与えられ、本当に細かいことでも24時間電話が来る。
· 休みがない。月3日休めれば良い方。
· 鬱病になっても休めない。
· 宴会での司会進行がシビアにチェックされる。
· スーツ代がかかる。毎日着ていくので。
· 出世や昇級、異動がクリアじゃない。人脈、コネ、派閥が影響するのでまじめに働いても報われるとは限らない。
· 国際部に行っても海外支局に行くわけではない。支局長が政治部だったりするなど、部局間ヒエラルキーが露骨。
· 必ずしも東京に行けない。ずーっと地方のままもある。
· 「テレビニュース」という字幕だけを担当する部署に行くと記者生命が絶たれる。
· 政治=社会>経済>科学文化>国際>>>>首都圏>>>>拠点>スポーツ>ラジオセンター>地方

Q PDの業務は?
A 業務は番組制作全般。番組自体、もしくは番組の中身を企画し、CPやデスクに提案し、さらにCPやデスクが編成に提案して番組が通ると制作決定となる。 制作は取材、構成書き、カメラマンと打ち合わせ、ロケ、編集、試写、制作・・・となる。
最後のエンドロールに自分の名前が出る事は決して多くない
スタジオ番組は企画、出演交渉、美術発注、収録もしくは生放送、となる。芸能人やアナウンサーと直接仕事できる。 時期によって繁閑の波が激しかったのも今は昔。数年前からの若手職員退職で慢性的な人手不足。
特に地方では最近内外から不評の夕方5時台から撤退し、少し余裕が生まれたとはいえこの傾向に歯止めがかからず、若い職員が定着しないまま高齢化が進んでいる。
なお、レギュラー番組を仕切るまで10年近くは要する

Q PDにおけるブラック度は?
· 予算削減の折、編集マンを雇えず、自分で取材、編集、MA、完パケをやるのは良いとして、制作スパンの短縮と一人あたりの担当数が激増し、労働量も激増している。
・   年功序列のため、年配の技術スタッフが現場監督の座を奪う事が少なくない。
· 残業が割に合わない。明らかに記者以上に働いても、50時間までしか申告できない。
· 異動が人質材料になるため、管理職に逆らえない。
· 記者以上にパワハラ管理職が多いらしい。 深夜徹夜続きの編集室の試写でPDをいじめ抜いて番組を作っていく。そのため番組はPDのものでなくCPの物という見立てもある。
· この試写が平均3回くらいある。
· 一度報道、あるいは制作などの色が決まるとそこから脱出できない。方向性を変えるには地方の異動で「禊ぎ」をするしかない。つまり派閥争いの弊害。
· そのくせ管理職が他部署に弱い。女子アナや記者管理職の一言でPDをへろへろにして作った台本や構成を平気でひっくり返す。PDが絶望する瞬間。
· 労働量が激増しているのに、CPがパワハラで追い打ちをかける。
· こんな中からでも「師匠」となるCPを見つけ、派閥の流れに乗らないと一生冷や飯を食う。
· 番組が命なのに、演出をほとんど要さない「報道局番組部・旧政治番組」経験者の出世が早い。彼らの担当は主に日曜討論や選挙番組。
· 制作局においての出世は、視聴率が良い番組を抱える組織ごとに決まる。昔は教養、経済社会が強かったが、今は科学・環境の天下。芸能も強いが2004年の不祥事以降は沈滞気味。ただしドラマは強い。
· 昔は管理職の正月の「餅つき」に呼ばれるか否かで出世が左右された。
· 芸能人と仕事するかと行って個人的に仲良くなるケースは希。

Q タクシーチケット使えないの?
A 公共交通機関が動いている時間は無理。最近は深夜帰宅でも始発まで待つ部署もある。
記者は政治部や社会部など東京においてはハイヤーで取材できる。なお、会長はセンチュリーの送迎だが、理事は電車通勤。 まめに監査実行。

Q 出世競争について
A  PD欄で既出だが、とにかく政治に関わる、政治部と仲良くなることが必須。 部下を手足とし、信じる上に平身低頭し、週刊誌を使って敵対派閥を攻撃する、政治家を使ってプレッシャーをかけるなどが日常的に行われる。 しかしかなり偉くなっても派閥抗争の結果、派閥ごと左遷というのもよくあるので、最後まで気が抜けない。

Q これの悪影響は?
A 派閥争い、出世競争の割を食って番組の内容が正当に評価されない。視聴率や評判がよい番組でも偉い人が「あれつまんないな」と言ったら、その時点で番組の終了とPDや記者の評価が決まる。当然異動にも影響する。

Q 組織統制が強いって本当ですか?
A  非常に強い。総監視社会ともいえ、長年、スターリン風ソ連型の組織を維持してきた。告発など組織に敵対する人間は危険分子とされ、関連団体や放送文化研 究所、川口アーカイブスなどへわかりやすい異動をする。これは辞めた人間らにも同等で「この業界で働き続けたいならわかってるよな?」的なプレッシャーを 与える(エピソード多数)。
一応コンプライアンス室があるが、ここに通報した職員は逆に左遷されたケースも少なくはないといわれる。そのた め、セクハラはじめ各種トラブルなどは外部の弁護士などに相談した方が万事穏便にいくことがあるが、人事的な報復を受けることも少なくはない。 なお、この風潮が各末端組織単位にまで行き渡っている。

希望職種の変更を申し出た者、転職した人間などに対し「脱北者」という呼び名も存在するらしい。

また、インターネット等への情報書き込みは非常に制限され、ばれたら処分が待っていると言われ、株の取引より職員に与える心理プレッシャーは大きい。

Q 組合は機能していないのか?
A  全一般職が加入する「日本放送労働組合」はあくまで労使調整機関でしかない。いわゆる残業問題、過重労働問題では、SMaRTと呼ばれる職員勤務管理端 末の出退勤時間を「36協定」の内に自己修正させるという、事実上のサービス残業を組合員側に強制するなど組合としての体はなしていない。 労働基準監督署に立ち入られた際に、経営側と口裏あわせをすることも厭わない。
こうした労使一体の表沙汰にならない秘密が多く存在するため、組合の幹部を経験すると管理職着任後に出世が早い。

Q 地方局はつらいのか?
A 悪名高き「夕方五時台」という地域放送ローカル番組が無くなったので、以前のような殺人的なつらさは無くなった。
しかし、地方には玉石混淆の人間の存在、生活環境の激変、独り身のわびしさ、少人数のための人間関係のこじれ、学歴逆差別、東京の縦割り組織の理屈の押しつけなどで嫌になる日々も多く、これも近年の若年退職者増の一員ともなっている。
傾向的に年次が高いほど学歴、知識レベル、IT知識などが乏しい場合も多く、新卒の方が情報感度が高いことが少なくない。
また少人数から経験の薄い先輩が後輩に先輩風を吹かす事もネガティブに働く。
過去に「ここにいたらセンスが悪くなる」と言って一年で地方局を退職した人間もいる。

Q この他は?
A これだけ待遇悪化が進むのに世間からつまらない、廃止しろ、民営化しちゃえとか言われ、頭のおかしい統合失調症のネトウヨには絡まれる。まさに内憂外患。